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感情コントロールができないとバーンアウトになるかもしれない

バーンアウト(燃え尽き症候群)に注意

感情労働をしている人が陥りやすいバーンアウト(燃え尽き症候群)について詳しく紹介します。

バーンアウト(燃え尽き症候群)に注意

バーンアウトとは

バーンアウトとは

感情労働に就く人が特に注意しなければならないのが、燃え尽き症候群、通称「バーンアウト」です。2022年に世界保健機構(WHO)が発行した国際疾病分類にも、新たにバーンアウトの定義が盛り込まれています。バーンアウトはうつ病や不安障害などとは異なり、仕事上の現象・状態です。具体的な症状を見ていきましょう。

具体的な症状

具体的な症状

バーンアウトの症状としてまず挙げられるのが、情緒的消耗感です。感情労働は人に対しての思いやりや信頼関係の構築、あるべき振る舞い、相手の希望に沿う姿勢などが求められます。それらを常に、多くの対象に行わなければならず、情緒的な消耗を繰り返していくうちに、まるで枯れてしまったかのように疲れ切った状態に陥ります。心のエネルギーというものは目に見えません。自分がどの程度消耗しているのかを明確に認識することは難しいので、より注意が必要です。
また、脱人格化もバーンアウトの症状の1つとして挙げられます。サービスの対象となる相手や同僚などに対して、思いやりのない態度を取る症状のことです。いい加減な態度や攻撃的な言動が増え、遅刻・欠勤を繰り返し、仕事に対しても関心を示さなくなります。これは、先述の情緒的消耗感の2次的な症状であり、エネルギーの消耗を防ぐために思いやりや倫理観を含む行動ができなくなってしまいます。周囲からすれば、これまで熱心に取り組み、相手を慮ってきた人がいきなり配慮のない行動を起こすようになるので、そのギャップに混乱します。当然、それらは問題行動として捉えられますが、本人にとってはあくまで「これ以上のエネルギーを消耗しないための防衛反応」なのです。
さらに、個人的達成感の低下という症状も出ます。先述の情緒的消耗感と脱人格化は仕事のパフォーマンスを大きく低下させます。明らかに成果を出せなくなるため、それに伴って個人的達成感も低下します。自己嫌悪に陥り、「この職場にいても何の意味もない」と思い込んでしまいます。その結果、仕事に対する原動力が失われ、離職につながるケースも少なくありません。

まとめ

まとめ

以上が、感情労働に就く人が陥りやすいバーンアウトの症状です。特に、地道に頑張ってきた人や、大きな目標を達成した直後の人、期待していた成果を得られなかった人などが陥りやすい傾向にあります。感情労働をしていると自分がどれだけ消耗しているのかが分からなくなります。少しくらいの疲れは無視しながら働いている人もいるでしょう。しかし、体力が無限ではないように、心にも限界はあります。バーンアウトにならないよう、感情コントロールの方法を知っておきましょう。